思い出してしまった・・・

　忘れもしません、2003年6月13日金曜日（13日の金曜日だから、覚えやすかったしね）

　私達は、銀行へ3人で出かけたんです。旦那ちゃんは、いつも駐車するところへ、しようとしたら、デカイトラックが、通せんぼした感じで、いつもの駐車する場所にはできなかったんです（これが、後にとっても良かったということが判明するんですけどね）仕方なく（旦那ちゃんもブツブツ言ってましたけどね～）もう少し、表よりも奥に駐車しました。

　旦那ちゃんだけ、銀行の中に入り、私と息子君は、車の中で待っていました。というのも、金曜日だったので、人が沢山いるし、息子君を連れて銀行に入っても、ぐずられたらどうしようもないので、車の中で待つことにしたんです。

　その時、突然、パン、パン、パン、パンッと4回音がしたんです。まるで、風船が割れたような、花火の音のような、そんな感じの音が・・・その後、続けざまに、また、5回、6回と音がしました。
ふと、窓から、外を見ると、女性が、車から降りてすぐ、頭を手で押さえながら、身を低くしていたのです。

・・・・あっもしかして、銃声？？？

　もうどうしたらいいのか、わからず、車の窓は全開、ドアはロックされてない。犯人がココへきたら・・・

　息子君のカーシートのシートベルトをはずし、抱きかかえようと思ったけど、（当の本人は、まったく何が起こっているのかわからず～）外に出るのは、怖いし、何がどうなっているのかまったくわからなかったので、車の中にいるしかありませんでした。

　すぐ、警察の車が来たので、かなりホッとしましたけど、旦那ちゃんがまだ、中だ～！！！と思っていたら、旦那ちゃん来てくれて、さらに私は、パニックに陥り、泣きじゃくってしまったのです。　旦那ちゃんがいない間、なんとしても自分の息子を守るしかないって思っていたし、とにかく、ココには来ないで！と祈るしかなかった。そんな時に、旦那ちゃんが、来てくれたので、緊張していた、糸がプツリと切れちゃったの。

　旦那ちゃんも戻ってきたし（本当は、銀行の中にいなくちゃいけなかったらしいけど、旦那ちゃん抜け出してきたらしい）さぁ～帰ろう！と思ったら、銀行の出入り口で、刑事さんに止められてしまった。

　結局、3時間足止めくらいました。沢山の人たちが、この銀行の駐車場にいました。どうやら、犯人を目撃した方がいたらしく、その方が車に乗って行くのを見ました。

　それと。。。沢山のテレビ局や、レポーターも・・・。

　旦那ちゃんから聞いたのですが、一人の警官が、撃たれてかなりの重症で、救急車に運ばれていったそうです。その現場には、沢山の血が流れていたそうです。多分助からないのではないかと旦那ちゃんは言ってました。よくまぁ～そんな現場を見ることができるな～と私は、思いましたよ。

　家に帰って、見たニュースには、犯人は捕まったということと、
この撃たれて亡くなられた（亡くなってしまったのです）警官には、
家の息子君くらいのお子さんがいらっしゃったということでした。
父の日が近かっただけに、悲しい父の日になってしまって、とっても
私は、胸が痛かったです。

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　先日の公判では、その事件のすべてが新聞に載っていました。読んでいて、涙があふれてきてしまいました。

　そのルーキーの警官は、銃で何度も何度も撃たれたというのです。
最後には、自分の銃でも・・・こんなむごいことってあるのでしょうか？18発くらい撃たれたという目撃者の声が載っていました。
　読んでいるうちに、その光景がなぜか浮かんできてしまって、
胸がジーンとしてしまいました。

　テレビでよく見かける、殺人事件、まさか自分達が、その場所に居合わせてしまうなんて、思ってもみませんでした。そして、最初に言ってた、駐車する場所ですが、旦那ちゃんがいつも駐車していたところだったら、私達は、どうなっていたかわかりません・・・。

　その旦那ちゃんのいつもの駐車していた場所が、実は、犯人が駐車していた場所だったんです。

　本当に忘れたくても忘れられない日です。